歯科用CTをご存知ですか?
尾立歯科医院の院長尾立です。
今回は当院に導入されたこともあり、歯科用のCTについて、お伝えしようと思います。
一般的にX線画像とは立体物をフィルム画像に焼き付けたものを指すことが多く、前後の像が重なって写ってきます。
これを重なった画像の影の濃淡でその立体的形を予測していくのです。
2次元画像による診断とは想像による術者の頭の中の立体画像だということです。
それ故正確な診断は難しく、歯科医師の経験や能力に大きく左右されます
CTの場合は写った画像そのものがそのまま3次元の画像として見えるので、 誰が見ても同じ画像であることから正確な歯の形や骨の形態を把握する ことができ、治療を行うにあたって、安全性、確実性が向上します。
CT撮影にできることの例として、インプラントの術前診断、歯周病における正確な歯の周囲の骨の形体の把握、虫歯の診断、親知らずを抜く場合の神経との位置関係、治療後の経過観察など他にもさまざまな診査、診断が
可能です。
撮影方法は医科用CTと異なり
歯科用CTでは座ったままでの撮影が可能です。また、撮影時間がかなり短く約10秒ほどで済みます。
被爆線量が医科の1/8~1/50と低水準であるところも大きな違いとなります。
歯科用CTとは、見えなかったものが見える、わからなかったものがわかる、治療の安全性が広がるといった画期的な機材です。
基本的に撮影は保険適用外となりますが、最近では、症例によっては保険適用も可能になったため、もし興味がありましたら、スタッフにおたずねください。
※上のAZ3000CTは今回導入した最新のCTです。
■使用例
・インプラント(人工歯根)治療
・歯周病治療
・根管治療(歯の根の治療)
・顎関節症の治療
・矯正治療 など