唾液の力
唾液は常に私達の口腔内を湿らせていて、口の中の健康を
保つために素晴らしい働きをしています。
唾液の働きとは?
● 消化作用
α-アミラーゼという含まれておりデンプンを
デキストリンと麦芽糖に分解します。
● 潤滑・湿潤作用
食物を湿らせ、噛み砕いて粉砕し食塊にまとめる働きで、
飲み込みやすくします。また、口の中の粘膜を湿潤する
ことで舌が動きやすくなり、会話が楽にできます。
● 溶媒作用
食物を溶解し、味物質を溶かし出し味覚を促す働きをします。
● 希釈・洗浄作用
虫歯の原因となる砂糖が口の中に入っても自然になくなる
のは唾液によって洗い流されたからで、専門的にはオーラル
クリアランスといいます。
● 抗菌作用
わずかではありますが、細菌の発育を抑制し、また殺菌する
働きがあります。
● 緩衝作用
酸性やアルカリ性の状態を中性に保とうとする働きです。
虫歯菌は糖から酸をつくり歯を溶かしますが、その酸を
中性に戻します。
● 再石灰化作用
酸によってエナメル質中のカルシウムやリンが溶出した場所
にカルシウムを供給して再石灰化を促進します。
唾液はう蝕の予防からガンの予防、そして豊かな生活に欠かせない
食事や会話などすべてに大きな役割を果たしてくれています。
技工士 原