妊娠中のお母さんたちへ
~妊娠中の歯のトラブルや生まれてくるお子さんの歯の健康を保つための情報~

1.妊娠中は、ホルモンの働きで、歯ぐきが腫れやすくなり、歯磨き中に出血しやすくなったりします。
これは一時的なものなので、出産が終わったらなおります。
2.妊娠6ヶ月くらいから産後9ヶ月までの間に、お母さんが、キシリトール入りの飴やガムを取ることにより、
お子さんの虫歯が減少します。
なぜなら虫歯菌は、母体からからお子さんへうつってゆきます。
ですので、キシリトールにより「虫歯を作る能力の減少した虫歯菌」がうつることで、
お子さんの虫歯は将来的に減少します。
3.妊娠中は、唾液中にある虫歯菌を抑制する能力が減少します。
虫歯になりやすい時期ですので、丁寧な歯磨きをしましょう。
4.健康な赤ちゃんの体をつくるために、十分な量のたんぱく質をとるように心がけましょう。
5.妊娠中はお母さんが、そして出産後はお子さんが7~8歳ぐらいになるまで(親知らずまでいれたら16歳まで)は
テトラサイクリン系の抗生物質は長期間服用しないようにしましょう。(詳しくはかかりつけの医師のご相談下さい)
歯に着色が起こります。
☆妊娠中のお母さん是非ご参考ください。☆
小さなお子様をお持ちの方に大切なこと
個人差はありますが、8ヶ月頃に乳歯の前歯が生え始め、1歳半頃には奥歯が生え始めます。
3歳頃には上下に10本ずつ生え揃います。
つまり、この時期の歯のケアは大変重要です。

赤ちゃんの口にむし歯菌が定着するのは19ヶ月くらいからですので、1歳くらいまでの夜間授乳は神経質に考える事はないと思います。
しかし、日中だらだらとお菓子を食べるような生活ですと、夜間授乳もむし歯の原因になる可能性が高くなります。 哺乳瓶にカルピスやヤクルトなど砂糖の入った飲み物、またはポカリスエットなどのイオン飲料をいれてお子さんに与えないようにしましょう。
また、むし歯菌は主にお母さんの唾液を介して赤ちゃんに感染する可能性が高いのです。
しっかりお口のお手入れをして正しい食生活を守っていれば、赤ちゃんへのむし歯菌の感染の可能性を減らすことが出来ます。
毎日が忙しくて時間が取りにくいお母さんも多いかと思います。
しかし、
お子様の為にも定期的な検診と、
早めのむし歯治療をお勧めいたします。