インプラントなど鹿児島市での歯科治療は、豊富な実績の尾立歯科!
鹿児島アミュプラザから徒歩1分、鹿児島市中央町2-53 KDMビル5階

ロゴ
電話番号

blog

尾立ブログ

【鹿児島市の歯医者が解説】歯の表面にある「白い斑点」の正体は?放置しても大丈夫?

ホワイトスポット

こんにちは! 鹿児島中央駅近くの歯医者「尾立歯科」で、皆さまの被せ物や詰め物を作製している歯科技工士の堀之口です。

私は仕事柄、被せ物を作るために患者様の歯の色を細かくチェック(シェードテイキング)するのですが、時々、歯の表面に白い斑点がある方をお見かけします。

ふと鏡を見たときに、「あれ?私の前歯にも、なんだか白く濁った部分がある…」と気になっている方はいらっしゃいませんか?

実は、私自身にもあるのですが、これは「ホワイトスポット」と呼ばれるものです。 今回は、この「ホワイトスポット」とは何なのか、その原因についてお話しします。

■「ホワイトスポット」とは?

ホワイトスポットとは、歯の表面を覆うエナメル質が、何らかの理由で白く濁って(あるいは斑点状に)見えている状態を指します。

「見た目が少し気になるけれど、痛みはないし…」とそのままにされている方も多いのですが、実はその原因によっては、早めに歯科医院でチェックした方がよいケースもあります。

主な原因は、大きく分けて3つあります。

原因①:初期の虫歯(脱灰)

ホワイトスポットの代表的な原因の一つが、「虫歯の始まり」のサインです。

お口の中の虫歯菌が作り出した酸によって、歯の表面(エナメル質)からカルシウムやリンといったミネラル成分が溶け出してしまうこと(これを「脱灰(だっかい)」と言います)で、白く濁って見えます。

  • 特徴: 表面が白くチョークのようにカサカサ・ザラザラしていることが多いです。
  • 対処: 穴があく一歩手前の状態です。この段階で適切なケア(フッ素塗布など)を行えば、歯を削らずに健康な状態に戻せる(再石灰化)可能性もあります。放置せず、早めの受診が大切です。

原因②:エナメル質形成不全

これは、虫歯とは違い、歯が作られている途中で起こったトラブルが原因です。

永久歯が作られる子どもの頃(胎児期〜幼少期)に、栄養不足(ビタミンDなど)や病気などの何らかの要因で、エナメル質が正常に形成されなかった部分が、白い斑点や茶色い斑点(ブラウンスポット)として現れます。

  • 特徴: 生まれつき、または歯が生えてきた時からある。表面はツルツルしていることが多いです。
  • 対処: これ自体は虫歯ではないため、すぐに治療が必要ということはありません。ただ、その部分はエナメル質が弱いことが多いため、虫歯予防のケアはしっかり行いましょう。

原因③:フッ素症(斑状歯)

歯が作られる大切な時期(主に6歳頃まで)に、高濃度のフッ素を継続的に過剰摂取した場合に、歯の形成に影響が出て白い斑点が現れることがあります。

現在の日本で、水道水や通常の歯磨き粉の使用でフッ素症になる心配はほとんどありませんが、知識として知っておくと良いでしょう。

■自己判断は禁物!気になる「白さ」はご相談を

ちなみに、私のホワイトスポットはおそらく「エナメル質形成不全」によるものだと思っています。

このように、ホワイトスポットと一口に言っても、その原因は様々です。そして、それが「様子を見て良いもの」なのか、「今すぐ対処が必要な虫歯のサイン」なのかは、ご自身で見分けるのが非常に難しいものです。

特に、表面が「ザラザラする」と感じる場合は、初期虫歯が進行し始めているサインかもしれません。

「この白い点、なんだろう?」 「舌で触ると、前と違って少しザラつく気がする…」

そんな風に、歯の色の変化や舌で触った時の違和感に気が付いた時は、痛みが出る前の大切なサインです。

自己判断で放置せず、ぜひお気軽に私たちにご相談ください。鹿児島中央駅の近くでお待ちしております。

尾立歯科医院
099-256-3927