【鹿児島市の歯科】銀歯の値上がりはなぜ?歯科用金属価格の高騰について解説
こんにちは。
鹿児島中央駅近くの尾立歯科医院で、歯の被せ物の製作や入れ歯の修理などを担当している歯科技工士の山口です。
先日までイタリアで冬季オリンピックが開催されていましたね。
選手たちの躍動に沸き、興奮と感動を覚えた方も多いのではないでしょうか。
日本代表も史上最多のメダルを獲得するなど、大きな活躍を見せてくれました。
実は、そのメダルには興味深い特徴があります。
近年、メダルの物質的価値が史上最高水準とも言われているそうです。
金メダルは純金ではなく、
中身は銀合金で、表面に金メッキが施されています。
それでも時価は36万円を超えるとも言われており、金属価格の高騰が話題になっています。
最近ニュースでもよく取り上げられていますが、
この金属価格の上昇は歯科医療にも影響しています。
歯科で使われる「銀歯」の材料
歯科で使用される、いわゆる「銀歯」は
金銀パラジウム合金という金属で作られています。
主な成分は
- 金 約12%
- パラジウム 約20%
- 銀 約50%
- 銅 約15~20%
などです。
この中でもパラジウムは、金やプラチナと同様に希少性の高い貴金属として知られています。
主な生産国はロシアや南アフリカですが、
近年は国際情勢の影響により供給が不安定になっています。
さらに
・鉱山投資の停滞
・生産コストの上昇
・自動車触媒への需要増加
・円安
・投資需要の増加
など、さまざまな要因が重なり、
歯科用金属の価格も上昇傾向にあります。
実際に当院での金銀パラジウム合金の購入価格は
2年前:1g 2,333円
先月:1g 5,100円
と、2倍以上に上昇しています。
保険治療にも影響があります
こうした材料価格の上昇に伴い、
保険点数の見直しが行われています。
その結果、金銀パラジウム合金を使用する治療では
金属材料費に関する点数の変更があり、
患者様の自己負担額にも影響が出る場合があります。
新しい材料「CAD/CAM冠」
最近では、金属に代わる材料として
CAD/CAM冠
と呼ばれる被せ物が注目されています。
CAD/CAM冠はコンピューターで設計し、
専用の機械で削り出して作る白い被せ物です。
現在は保険適用の範囲も広がっており、
前歯から奥歯までの多くの歯で使用できるようになっています
(※お口の状態によって適用できない場合もあります)。
金属に比べると
・白く自然な見た目
・金属を使用しない素材
といった特徴があります。
歯科材料は日々進化しています
歯科材料の研究や開発は日々進んでおり、
治療の選択肢も少しずつ広がっています。
患者様のお口の状態やご希望に合わせて、
適した治療方法をご提案できるよう
尾立歯科スタッフ一同、
これからも研鑽を重ねてまいります。
気になることがありましたら、
どうぞお気軽にご相談ください。
尾立歯科医院
099-256-3927