口呼吸が健康に与える影響と改善方法|歯科が教える正しい鼻呼吸習慣

皆様こんにちは。歯科助手の橋口です。
日常生活の中で、知らないうちに口呼吸になっていませんか?
マスクをしていると、無意識に口で呼吸してしまい、お口がポカンと開いていることもあります。
人間は本来「鼻呼吸」をする動物です。
しかし、口呼吸が続くと、健康やお口の環境にさまざまな影響を与えることがあります。
今回は、口呼吸のリスクと改善方法について、歯科の立場からご説明いたします。
口呼吸がもたらすデメリット
鼻呼吸の場合
鼻から空気を吸い込む際に、空気は鼻毛や粘膜で浄化され、加湿・温度調整された状態で体内に取り込まれます。
口呼吸の場合
空気中の雑菌やほこりがそのまま肺や器官に入りやすくなります。
さらに「アデノイド」と呼ばれる喉の奥の組織が炎症を起こしやすくなり、肥大化すると鼻呼吸がしづらくなります。これにより口呼吸が習慣化し、悪循環が生じます。
口呼吸が引き起こす可能性のある症状
- 喉の炎症
- 歯並びの悪化
- 口臭
- 顔つきや姿勢への影響
- 子どもの場合、発育への影響(低身長や肥満のリスク)
舌の位置と口呼吸の関係
本来、舌は上あごの前歯のすぐ後ろにぴたっとついている状態が正常です。
口呼吸が続くと舌が下がり「低位舌」になりやすくなります。
低位舌になると…
- 「サ・タ・ナ・ラ行」の発音がしづらくなる
- 異常嚥下癖(飲み込み方のクセ)がつく
- 歯並びや顔立ちに影響する
- 食事中に食べ物をこぼす、音を立てて食べる傾向が出やすくなる
口呼吸改善のポイント
- 口周りの筋肉を鍛える
- 舌の筋力を強化する
- 日常生活で鼻呼吸を意識する
歯科おすすめのトレーニング「あいうべ体操」
「あいうべ体操」は、舌や口周りの筋肉を鍛え、鼻呼吸への移行をサポートする簡単な体操です。
すき間時間にでき、継続することで舌の正しい位置を保ちやすくなります。
まとめ
口呼吸は、喉やお口の健康だけでなく、全身にも影響を与える可能性があります。
日常生活で鼻呼吸を意識し、舌や口周りの筋肉を鍛えることで、健康的な呼吸習慣を取り戻しましょう。
気になる症状がある場合は、歯科や耳鼻咽喉科での相談もおすすめします。
尾立歯科医院
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