「8020」のすすめ
最近の統計では親知らずを除いた上下28本の歯のうち、50代で20本、70代で10本、80代で4本の歯しか残っていないという結果も出ています。歯は健康を維持するためにはとても重要な働きをしているので、歯がなくなれば当然、体も弱くなっていきます。そこで厚生省では80歳まで20本の歯を残しましょうという「8020運動」をすすめています。
【歯を維持することの効果】歯がしっかりと残っていれば、たべものを良くかむことができます。良くかむことで次のような効果があります。
1.唾液の分泌を高め、たべものの消化吸収を助けます。これにより胃腸に負担をかけなくなります。
2.唾液成分の中には発ガン物質の発がん性を抑えるはたらきがあるため、ガン予防にもなります。
3.頭のはたらきを良くするため、ボケ防止になります。他にもいろいろな良い効果をもたらしてくれます。
4.定期健診を受けた患者さんは、15年間で5人中1人だけ1本抜歯になりました。
ところが、定期健診を受けていない患者さんは15年間には、多くの歯が抜歯になったという統計があります。
5.80歳で歯のない人の年間入院日数が30日間、80歳で20本以上歯の残っている人は年間で5日間という統計もあります。葉のある人は健康で長生きして快適な人生をおくれます。
「8020」でいう歯は、健康な自分の歯でなければ絶対いけないというわけではありません。詰め物や精度のよい入れ歯などで処置してあればよいのです。
きちんとものが良くかめるというのが重要です。むし歯や歯周病をほおっておくことや、不完全な詰め物や入れ歯、また年だからしょうがないとあきらめるのが一番いけないことです。
尾立歯科医院
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