パリオリンピックと「金パラ」って?
こんにちは、歯科技工士の堀之口です。
4年に一度の平和とスポーツの祭典、オリンピックが開催されましたね。今回はフランスのパリでの開催ということで、パリオリンピックです。パリといえば「花の都」として有名ですが、なぜそのように呼ばれているかご存知ですか?実は、日本独自の呼び方で、パリの芸術や文化が栄え、社交界が華やかに活気付いている様子を見た日本人が名付けたのです。
オリンピックといえば、やはり金、銀、銅のメダルが印象的ですよね。今回も多くの日本人選手がメダルを獲得し、感動を与えてくれました。特に男子体操の活躍には心を打たれましたし、柔道の試合も目が離せませんでした。
さて、話は少し変わりますが、実は歯科治療にも「金」「銀」「銅」が関わっていることをご存知でしょうか?「金銀パラジウム合金」、略して「金パラ」と呼ばれる歯科用の保険適用金属がその一例です。これは、銀歯に使われている金属で、金が12%、銀が50%、銅が10%、そしてパラジウムが20%で構成されています。
金パラの特徴は、安価で加工しやすく、強度があるため、広い範囲で使用できることです。ただし、色が目立ちやすく、経年劣化による腐食や金属アレルギーのリスク、変形やプラークが付着しやすいといったデメリットもあります。そのため、二次カリエス(虫歯)が発生しやすくなる可能性もあります。実際、海外ではほとんど使われていません。
現在では、保険適用のプラスチックや、保険外になりますがセラミックなど、さまざまな材料が歯科治療に使われています。患者様ご自身のニーズに合った材料を選ぶためにも、歯科医院でのご相談をお勧めします。当院でも、スタッフが丁寧にご説明させていただきますので、どうぞお気軽にお尋ねください。
尾立歯科医院
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